05年の日本人の平均寿命は女性が85.49歳、男性が78.53歳で、前年より女性が0.10歳、男性が0.11歳下回ったことが25日、厚生労働省がまとめた05年の簡易生命表で分かった。
前年を下回ったのは99年以来6年ぶり。厚労省によると、インフルエンザの流行で発病した高齢者が肺炎を併発したり、心臓病など持病を悪化させたりして死亡するケースが増えたのが主な原因で、自殺の増加も影響しているという。ただ、インフルエンザの流行などがない年は男女とも平均寿命は延びており、今後も寿命が延びる傾向は続くと見られる。
厚労省が把握している各国の最新データと比較すると、女性の平均寿命は21年連続の世界一だったが、男性は04年の2位から4位となった。日本よりも男性の平均寿命が長いのは香港(04年で79.0歳)、アイスランド(01〜05年で78.9歳)、スイス(04年で78.6歳)。
日本の場合、がん、心臓病、脳卒中の三大疾患で死亡する確率は、男性が56.3%、女性は54.2%。三大疾患が克服されれば、男性の平均寿命は8.49年、女性の平均寿命は7.68年延びる見込みという。
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