飛行機の乗客らに発症するエコノミークラス症候群などの血栓症の予防に、カボスが大きな効果を発揮する可能性が高いことが、大分大教育福祉科学部の望月聡教授(食物栄養学)らの研究でわかった。
今後、地元の製薬会社などと予防飲料の開発に取り組み、2年以内の商品化を目指す。
望月教授は、大分県の特産品カボスを健康食品として活用するため、2004年度から県などと果実の効能などを調べてきた。その結果、動脈硬化に有効とされるポリフェノールと似た強い抗酸化作用があることを確認。試験管内で、カボスの搾り汁と生体の血液を混ぜると、血小板が凝集する凝固作用を抑える効果があることがわかった。
凝固作用を抑制する成分はまだ特定していないが、今後、マウスを使って生体内での抑制効果を検証するなどして、予防飲料の開発を試みる。商品化にめどがつけば、「特定保健用食品」の指定も目指し、将来的にはコンビニエンスストアなどで販売したい考えだ。
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青森で林檎、愛媛で蜜柑、そして、大分県ではカボス。ご当地名産品を全ての都道府県で研究しているのではないか、と。
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