2006年07月23日

タミフル被害者の会を結成。異常行動により死んだ遺族など

タミフル:全国初、被害者の会 副作用認定求め

 インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名・リン酸オセルタミビル)を飲んだ人が異常行動で死亡したり突然死したりするケースが報告されている問題で、愛知や岐阜、栃木など6都府県の被害者7人の家族が19日、名古屋市内で被害者の会「タミフル脳症被害者の会」を結成した。被害とタミフルの因果関係を認めさせる活動を展開する。タミフルをめぐって被害者の会が結成されたのは全国初という。

 会に参加したのは、昨年2月にタミフル服用後、自宅マンションの9階から手すりを越えて転落死したとみられる愛知県の男子中学生(当時14歳)など、死亡した5人の家族と、服用後にけいれんを起こし発達障害が残った女児など生存者2人の家族。

 7家族は、医薬品副作用被害の救済制度がある独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」に救済を申し立てたが、既に決定が出た4家族はいずれもタミフルとの因果関係を認められなかった。

 会は機構の決定に対して8月中に不服を申し立てる方針のほか、国に対してタミフルの副作用の存在を認めさせる活動などを行う。

 04年2月にタミフルを服用した後、大型トラックに飛び込んで死亡した高校2年の男子の父、岐阜県の会社員(48)は「警察は交通事故、同機構は自殺と結論付けたが、納得がいかない。第2、第3の息子を出さないよう、活動していきたい」と話していた。

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 異常行動の原因が、タミフルの副作用によるものなのか、それともインフルエンザが原因の脳症なのかはまだわかっていませんが、自殺の可能性は少ないでしょう。正直なところ病気の合併症みたいな感じもしますが、薬のせいなのか病気のせいなのか結論づけるのは難しいと思います。

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posted by さじ at 18:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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