所得格差の大きい地域ほど、高齢者の健康感や幸福感が低く、うつの傾向が強いことが、近藤克則・日本福祉大教授(社会疫学)と京都大大学院生の市田行信さん(地域計画学)の調査で分かった。所得格差が健康に悪影響を及ぼすことをうかがわせる貴重なデータで、注目を集めそうだ。
調査は03年、愛知県内6市町に住む65歳以上の2万9374人を対象に実施した。▽自分の健康状態を「とてもよい」から「よくない」の4段階で選ぶ健康感▽「今の生活に満足しているか」などで判定する幸福感▽15項目の質問への回答を得点化し、うつの程度を判断するうつ尺度−−の三つの指標と所得を尋ね、9248人から有効回答を得た。
近藤教授らは、小中学校区を基に、調査地域の6市町をほぼ人口の等しい28地域に区分。各地域ごとに所得の回答から、格差の大きさを示す「ジニ係数」を算出し、健康感などの3指標と比較することで、格差と健康の関係を分析した。
その結果、所得格差が大きな地域ほど、健康感は低いことが判明。ジニ係数が0.05増えると、健康状態を「よくない」「あまりよくない」と答えた人が2.5ポイント増えていた。こうした所得と健康感の関係は、所得額の多少にかかわらず、格差が大きい地域に住むと、健康感が下がっていた。
また、所得格差が大きい地域ほど、住民の幸福感も低かった。うつ尺度からは、所得格差が大きい地域ほどうつの傾向が強いことが分かった。
専門家の間では、健康感が低い人ほど死亡率が高まることが知られている。近藤教授は「所得格差が広がると、住民の心理的ストレスが大きくなるなどして健康感や幸福感に影響すると考えられる」と話している。
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ううむ。注目すべき点は所得の高い、低いではなく、相手との所得の格差、というところ。やはり比べてしまうんでしょうか。○○さんとこの旦那さんのボーナスは○○円でウチの甲斐性なしの亭主は○○円だった・・・なんて思わず、楽しくいきましょう。
格差から うつを見て
あの人は給与が出て
うちは 貰えないで まず 悩みますが →鬱々とした気持ち
それから ご飯が食べれない 生活が回らない ひもじい生活から → うつを越えて 生命の危険を感じる
そういう時がありました