MP3プレーヤーを頻繁に大音量で聴いているティーンエージャーやヤングアダルトは、親の世代よりも30年早く難聴になる危険性がある。英慈善団体が7月20日、警告した。
Deafness Research UKは、英国での全国的な調査で、16〜34歳の14%が音楽プレーヤーを週に28時間使っていることが示されたことを明らかにした。調査対象者1000人のうち3分の1以上が、大音量で音楽を聴いた後に、聴覚障害の前兆である耳鳴りを経験したと答えたという。
「われわれは若者に対し、彼らは親の世代より30年早く難聴になるリスクに自分自身をさらしていると警告している」とDeafness Research UKのビビアン・マイケルCEOは語る。
若者はMP3プレーヤー、高度なサウンドシステム、クラブやバーで大音量にさらされているが、その多くはそうした行為が聴覚にもたらし得るダメージを知らない。調査対象者のうち約40%は、音楽プレーヤー、あるいはクラブや車内で大音量の音楽を聴くことが聴覚障害につながる可能性があることを知らないと答えた。
また28%は、大音量で音楽をかけているバーやパブ、ナイトクラブに週に1回通っているという。「難聴は生活を耐え難いものにする。人々を家族や友人から切り離し、普段のコミュニケーションを極めて困難になる」とマイケル氏は発表文で述べている。
Deafness Research UKは「60-60」ルールに従うようアドバイスしている。MP3プレーヤーを最大ボリュームの60%以上では聴かない、1度に60分以上聴かないというルールだ。
また同団体は、ヘッドフォンからの音が周りの人にも聞こえるほど大きければ、聴覚にダメージを与えるほど音が大きいことになるとも付け加えた。105デジベルを超える騒音レベルが15分以上続くと、聴覚を損なう可能性があると英国の安全衛生当局幹部は語る。通常の会話は60デシベル程度だ。交通量が多い場所では約85デシベル、音楽プレーヤーを大音量で聴くと112デシベルとなる。
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この場合の難聴とは、伝音性難聴に分類されるでしょう。俗に言う「ヘッドフォン難聴」です。音を伝える外耳や中耳の機能がおかしくなってしまうために音を増幅させて伝えることができなくなり、振動が内耳に伝わらず聞こえなくなってしまいます。
たまにライブに行くと耳がおかしくなりますもんね。アレに慣れている人は、適応しているというより難聴傾向になっているんでしょう。静かな場所で耳鳴りがするのは正常ですが、普通の生活でも耳鳴りがなる人、それは病的状態です。そして残念なことにそれは治りません。難聴とは、予防するしかない病気なのです。
騒音性難聴は、感音性難聴であり内耳性難聴です