京都府山城北保健所(宇治市)は18日、管内の4歳女児が、病原性大腸菌O157のため死亡したと発表した。府によると、8日に39.5度の高熱が出て下痢も伴ったため12日に入院、14日にO157が検出された。溶血性尿毒症症候群を発症し17日夜に死亡した。
女児は父母と3人暮らし。父母に症状は出ておらず、母の病気で預けられていた親せき宅にも発症者はいない。女児は通っている保育所を6月下旬から欠席していた。同保健所は「潜伏期間(2日〜1週間)からみると集団感染の可能性は極めて低い。感染ルートは調査中」としている。
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溶血性尿毒症症候群は血小板数が突然減少し、赤血球が破壊されて腎臓が働かなくなる病気です。O-157に感染後、発症してきて、しばしば重篤になる場合もあります。大半は自然に治りますが、今回のように死亡してしまう場合も。大腸菌が作る毒素によって赤血球や腎臓がヤラれてしまうために起こるとされています。
参考:メルクマニュアル
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