2011年06月14日

糖尿病新規患者の24%にDPP−4阻害薬を処方。

新規患者の24%にDPP−4阻害薬を処方−2型糖尿病で医師の意識調査

 新規に薬物治療を開始する2型糖尿病患者の24%にDPP-4阻害薬を含む処方をすると医師が考えていることが、日本ベーリンガーインゲルハイムと東京医科大内科学第三講座の小田原雅人主任教授が共同で実施した意識調査の結果で分かった。ベーリンガーが5月30日に東京都内で開いたプレスセミナーで明らかになった。小田原教授はセミナーで講演し、「DPP-4阻害薬はまだ新しい薬だが、医師の関心は非常に高い」と述べた。

 調査は、最近1か月に80人以上の糖尿病患者に薬物治療を行っている「糖尿病専門医」99人、20人以上に薬物治療を行っている「非専門医」130人(腎臓内科44人、そのほか86人)の計229人が対象。今年3月24日から4月1日まで、インターネット上で実施した。

 新規に薬物治療を開始する2型糖尿病患者が100人いると考えた際、どの種類の薬を、どれくらいの割合の患者に処方するか(併用療法含む)を質問したところ、その平均値は、▽DPP-4阻害薬24%▽スルホニルウレア剤23%▽ビグアナイド系薬剤23%▽α-グルコシダーゼ阻害剤21%▽チアゾリジン系薬剤10%▽インスリン9%▽速効型インスリン分泌促進剤8%▽GLP-1受容体作動薬2%-となった。

 DPP-4阻害薬を含む処方が有効と考えられる新規患者の割合は、「糖尿病専門医」が24%、「非専門医」が25%で大差はなかった。

 DPP-4阻害薬は、インスリンの分泌を促進する消化管ホルモンのインクレチンを分解する酵素であるDPP-4を阻害する。現在、国内にはジャヌビア/グラクティブ(MSD/小野薬品工業)、エクア(ノバルティスファーマ)、ネシーナ(武田薬品工業)があり、ベーリンガーでもリナグリプチン(成分名)を承認申請中。



 他の薬と違って全く新しい作用であったりするところもウケている理由の1つだとは思いますが、更に効果が「マイルド」なのがやっぱりウケているんでしょうかね。低血糖のリスクがあまりないといいますか。

 糖尿病の新薬もかなり多く出てきているので、日進月歩だなと感じさせられますね。
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posted by さじ at 17:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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