小泉純一郎首相が提唱した野口英世賞創設について、政府は16日、賞金額は約1億円とし、平成20年度から5年ごとに開催されるアフリカ開発会議に合わせて授賞式を行う−などの賞の概要を決めた。28日に閣議決定の見通し。感染症の蔓延を人類共通の危機として、急務なアフリカの感染症など疾病対策に現地で功績を上げた医学研究、医療活動者に贈る。
正式名は「野口英世博士記念アフリカの医学研究・医療活動分野における卓越した業績に対する賞」(略称・野口英世アフリカ賞)。賞金額は「ノーベル賞の賞金約1億4000万円を超えない程度で、ノーベル賞に匹敵する額」として、約1億円とする方針。
対象者は、受賞の功績がアフリカで実践されたか、活動基盤がアフリカで、アフリカ居住者の保健、福祉に貢献した医学・医療関係者。日本人に限定せず、国籍、年齢は問わないが、生存者や現存団体に限る。
選考は、有識者で構成する候補者推薦委員会、受賞者決定委員会を年内に立ち上げ、両委による2段階で行う。19年度に第1回受賞者を選考し、20年度に授賞式を行う。
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研究費となれば良いのですが。アフリカで実際に活動している方々にはお金が不足しているでしょう。そのために税金から1億円を払うのならば有意義である、と思います。ODAなんかよりよっぽど透明です。
ところで野口英世といえば、当時の日本の帝国大学出身者からの学歴差別で日本を離れたことが知られています。海外で認められても、日本の主たる医療研究機関が受け入れてくれなかったという哀しい事実。今の日本でも大学病院間で学歴による差別は存在します。患者のためを想うならば早急に払拭すべきことですよね。
参考:野口英世