群馬県立心臓血管センター(前橋市亀泉町、大島茂院長)で3月下旬、心停止の警告音を、当直の看護師3人が28分間放置したため、県内の70歳代の男性が死亡していたことが14日、わかった。
病院は事故を前橋東署に届けるとともに、ミスを認め、患者側と補償交渉を行う。
群馬県病院局によると、男性は2月に行った胸部大動脈りゅうの手術で脳こうそくを併発し、意識不明となった。心拍数や呼吸数などを記録する装置がつけられ、ナースステーションでモニター監視していた。
事故当日の午後8時ごろ、男性は、のどを切開して着けた呼吸器具にタンが詰まって心停止し、モニターが警告音を発した。ナースステーションには、女性看護師3人が出入りしていたが、異常を知らせるデータ用紙がたまってから気付き、医師が蘇生措置を行ったが、約5時間20分後に死亡した。
ナースステーションには患者30人分のモニターが設置され、当時は、複数の患者の警告音が同時に鳴っていたため、死亡した男性から警告音が出続けているのに気付かなかったという。
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30人分のモニターで看護師3人か。厳しい環境ですなあ。複数鳴っていて気づかなかったというのも分からんでもないような…。
心停止(Arrest)アラームだって始めは怖くても、経験をつめば聞き慣れると思うんです。