2006年07月11日

交通事故の衝撃で髄液が減ると脳脊髄液減少症になる。

脳脊髄液減少症:大阪の患者団体が実態調査へ

 交通事故などによる強い衝撃で生じるとされる脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の患者団体「サン・クラブ」(本部・大阪市)の栂(とが)紀久代代表が10日、大阪府庁で会見し、国に患者や家族の救済を求めるため、患者の実態調査を行うと発表した。

 調査は、連絡のあった患者に発症原因や症状の程度、治療による効果などを問う質問用紙を郵送。10月までに3000人を目標に協力を呼びかけ、治療や特定疾患への認定などを国に要望する方針。

 同症は、外部からの強い衝撃で脳の脊髄液が漏れ、激しい頭痛やめまいなどの変調が長期にわたって続く病気。潜在的な患者は10万人以上と推定されているが、実態は明らかになっていない。

 栂代表は「詐病などと言われてまともな治療を受けられないのが現状。患者の置かれたつらい現実をわかってほしい」と訴えている。

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 これは「交通事故で脳脊髄液減少症になった人たち」を中心に行っているんでしょうか。例えば脊髄液が減少するだけなら、脈絡叢からの髄液産生が少なくなったとか、逆に、くも膜顆粒での髄液吸収が多くなったとか、考えられますけれど。

 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)ファイルを見る限りですと、どうやら「低髄液圧症候群」は髄液圧が減ることで、脳脊髄液減少症は、低髄液圧症候群の1つではあるが、髄液圧は正常だということのようです。

 つまり髄液量は減っているが圧は異常なしということ。何故そうなるのかはよくわかっていないようです。髄液圧が正常なので腰椎穿刺しても意味がないためMRIやらで判別するしかなく、詐病(いわゆる仮病)と言われてしまっているらしい。

参考:特発性低髄液圧性頭痛はどのように診断し,治療するか


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posted by さじ at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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