2006年07月10日

運転手が雇い主から貰ったものは「腎臓」

米リムジンドライバーが受け取った「プライスレス」な贈り物

 米国のリムジンドライバー、アブドゥル・ファラジ氏は今週、顧客の1人からかけがえのないプレゼントを受け取った。腎臓だ。

 ファラジ氏に腎臓を提供したのは、ミネソタ州在住の実業家、デイブ・ベイカー氏。2人はシカゴの病院で移植手術を行った。

 ファラジ氏は糖尿病を患っており、週に3回人工透析しているにもかかわらず、腎臓が正常に戻らず苦しんでいた。ベイカー氏について彼は、「体の一部を私にくれたのです。命を救っていただきました」と感謝の気持ちを語った。

 数年前からベイカー氏はシカゴに出張すると、ファラジ氏をドライバーとして雇っていた。数ヶ月前、ファラジ氏が健康上の問題を抱えており、腎臓提供者を必死で探していることを知ったという。

 「その時、ベイカー氏が私の血液型を聞いたのです。私はO型だと答えました。するとベイカー氏が言ったのです……『僕もO型だよ。僕の腎臓をあげるよ』と」

 ベイカー氏はすでに退院し、数週間以内には完全に回復するという。

 ベイカー氏は地元テレビ局の取材に対し、「立ち止まり、ゆっくり辺りを見回して、誰かを助けなければならない時期だったのですね」と語った。

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 向こうではこのように、腎臓移植をポーンとやってしまう・・・わけではないですよね。おなか開くわけですからね。でも、それでも他者に与えたいという何かが、自分だけ良くてもいけないんだ、という想いが根底に流れているのでしょう。

関連:腎臓病早期発見のためのプログラム始動。無料です。
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posted by さじ at 08:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植
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