米系ファイザー(東京・渋谷、岩崎博充社長)は5日、世界で最も売れている抗うつ剤「ジェイゾロフト(米国名はゾロフト)」を国内で7日に発売すると発表した。国内の抗うつ剤市場は拡大傾向にあり、6年後に見込むピーク時の年間売上高は約482億2000万円と予想している。
ジェイゾロフトは脳内の神経伝達物質、セロトニンの量を増やす「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)」と呼ぶ薬剤。1990年に英国で最初に承認され、現在、承認国は日本を含む世界110カ国に広がっている。2005年の世界の売上高は32億5600万ドル(約3744億円)。
薬価は錠剤の25ミリグラムが137.2円、50ミリグラムが241.1円。効能・効果はうつ病・うつ状態のほか、パニック障害がある。
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キました。SSRIの新薬です。日本では、抗うつ薬および強迫性障害に用いられる「デプロメール」「ルボックス」、うつ病やパニック障害に用いられる「パキシル」に次ぐ、三番目のSSRIです。
うつ病やうつ状態、パニック障害に適応がある、ということで、これらの疾患で苦しんでいた人に対しては新たな希望の光となるのではないでしょうか。薬の効果には個人差があります、が、SSRIは今まで選択肢が少なすぎました。1991年にアメリカで承認された薬が2006年になってようやく使えるという現状には毎度のこと驚かされますが、それだけ未知の分野ということなのでしょう。
日本国内No1の「パキシル」を追い越すぐらいの勢いで登場した「ジェイゾロフト」ですが、お手並み拝見といったところです。
参考:うつ病ドリル
注:上記サイト様にて非常によくまとまっている「抗うつ剤比較表」がありますので参照して下さい。