猛毒の青酸カリが、東京大学から粗大ゴミに紛れて捨てられていたことが分かりました。
東京大学によると、農学部の大学院研究室から先月23日に回収された粗大ゴミの戸棚の中に、500グラム用の薬瓶に入った青酸カリが含まれていたということです。ゴミの処理業者に問い合わせたところ、回収された戸棚は、すでにスクラップ処理されていました。届けを受けて、警視庁は7日午前、現場の捜査を始めました。これまでのところ、被害や水質汚染は確認されていないということです。大学側は調査委員会を設置して、紛失のいきさつを解明するとともに、再発防止に努めるとしています。
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危ないッス。防ぎ方は調査委員会に任せるとして、青酸カリについてまとめるッス。
青酸カリは正式名称「シアン化カリウム」。ほんの200〜300mgあれば人を殺せます。よく殺人事件モノで使われますね。そして「アーモンド臭がする!青酸カリに違いない!」と仰るとおり、吐いたものや呼気にアーモンド臭があるという点が特徴です(体内の酸と反応してこのような匂いになる)。
症状は呼吸困難、呼吸停止、意識喪失。致死量を飲むと数分で死亡します。治療としては、シアンを一旦メトヘモグロビンに結合させ徐々に解毒していくために、チオ硫酸ナトリウム水溶液と亜硝酸化合物を併用します(メトヘモグロビンはヘム鉄やチトクロームの鉄よりもシアンと強く結合するのでシアンの中毒症状の発現を遅らせる働きがある)。
参考:なぜ青酸カリをのむと死んでしまうのですか?
青酸カリの毒性
関連:ドクターキリコ事件