2006年07月04日

MRSAの詳細な構造を解明。新薬開発へ期待

院内感染の原因菌・MRSA 酵素の立体構造解析 北大グループ

 北大大学院先端生命科学研究院の田中勲教授(57)=構造生物学=のグループが、院内感染の原因菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が持つ酵素の立体構造の解析に成功した。この酵素の働きを抑える研究が進めば、MRSAの治療に有効な薬の開発につながる。研究成果は三十日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載される。

 グループが解析した酵素は、「Gat(ガット)CAB」というタンパク質複合体。MRSAを形作る数千種類のタンパク質を合成するのに必要不可欠な酵素の一つだ。

 田中教授らは、この酵素を構成する「GatA」「GatB」という二種類の酵素がどのように結合しているかを解明。二つの酵素の間にトンネルのような機構が存在し、その中に、タンパク質をつくるのに重要な役割を果たすアンモニアの浪費を防ぐ栓のような仕組みがあることなど、詳細な構造を突き止めた。

 MRSAは近年、特効薬とされる抗生物質も効かない耐性菌の報告例もあることから、田中教授は「この酵素の働きを抑える化合物の開発が進み、MRSAに効く新薬開発につながれば」と期待している。

 筑波大大学院人間総合科学研究科の太田敏子教授(分子微生物学)は「MRSAの生存のしくみを明らかにする糸口となり、これを征圧する薬をデザインできるようになる」と評価している。

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 MRSAは病院の天敵みたいなものです。こいつがいなければどれだけ死者を減らせることか。田中教授に期待しましょう。

参考:MRSA裁判


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posted by さじ at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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