日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は14日、名古屋市の社会保険中京病院に入院中の40代の男性が、改正臓器移植法に基づいて脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表した。1997年の臓器移植法施行後、脳死での臓器提供は134例目。
移植ネットによると、13日午前10時16分に同病院から移植ネットに連絡が入り、家族は同日午後2時5分に脳死判定と臓器摘出の承諾書を移植ネットに出した。同病院で男性の脳死判定が行われ、14日午前6時38分に2回目の脳死判定が終わって死亡が確定した。男性はくも膜下出血で治療を受けていた。男性は臓器を提供する意思を示したカードを持っていた。
家族が提供を承諾した臓器は心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸。
心臓は東北大病院で30代男性に、両肺は京都大病院で20代男性に、肝臓は岡山大病院で50代男性に、膵臓と腎臓の一つは藤田保健衛生大病院で50代女性に、もう一つの腎臓は成田記念病院で60代男性に、それぞれ提供される。小腸は医学的理由で断念した。
最近は結構頻繁にやっている気がしていましたけれども、1997年から2011年までで134件というと、まだまだ少ないなぁっていう印象。
心臓など、もう何年も待っている方もいますしね。