改正臓器移植法に基づき、親族優先の提供を適用した初の腎臓移植を行った社会保険中京病院(名古屋市南区)で8日、絹川常郎副院長らが記者会見した。移植手術は無事に終わり、死亡した40代の母親から片方の腎臓の提供を受けた20代長女の術後の経過は順調で、約1カ月後には退院できる見通しという。
絹川副院長らによると、移植手術は7日午前6時40分過ぎに始まり、約5時間後に終わった。
長女は先天性腎臓病で、小学校低学年の時に父親からの生体腎移植を受けた。その後、再度腹膜透析が必要となり、10代で移植の待機患者として登録した。
会見に出席した三浦清世美・看護科長は「(母の)死を認めなければいけない複雑な心境だったと思うが、混乱なく手術に向かうことができた」と語った。
腎臓がしっかり機能して、うまくいくといいですね。