チンパンジーの赤ちゃんは、ヒトと同じように母親の背中側を向いて生まれることを林原生物化学研究所の類人猿研究センター(岡山県玉野市)や滋賀県立大のチームが発見し、20日の英王立協会の学会誌(電子版)に掲載された。
チームによると、これまでは、母親の背中側を向くのは、頭が大きくなり出産が特殊化したヒトに特有のもので、ヒト以外の霊長類は腹側を向いて生まれると考えられていた。チームは「定説に再考を迫る結果」としている。
チームは2005年と08年、センターで飼育するチンパンジー3頭の出産を間近で撮影。赤ちゃんが母親の産道から出てくるときに顔は母親の背中側を向くシーンを捉えた。
人の出産は面白いもので、骨盤をこう、回転しながら赤ちゃんがおりてくるんですよね。そのときに頭の大きさがうまいことはまりながら進んでいくので、自然に背中側を向いて生まれてきます。
逆に、ですが、なるほど、他の「大脳が発達していない霊長類」は、頭部が大きくないために、別に骨盤の回転がどうとか、いらないのかもしれません。そのまますぽんと生まれる形か。