京都工芸繊維大の北所健悟准教授(構造生物学)の研究グループがこのほど、食中毒の原因菌の一つ「ウエルシュ菌」が生み出すタンパク質の立体構造を解明した。食中毒を引き起こすメカニズムも明らかにしており、将来的に予防薬の開発につながるという。
ウエルシュ菌はほかの食中毒原因菌に比べて熱に強く、給食など大鍋で料理をつくり置いた際の再加熱不足などで、国内でも毎年30例ほどの食中毒を引き起こしている。体内で毒性のあるタンパク質「エンテロトキシン」(CPE)を生み出し、腸の細胞を傷つけて下痢を引き起こすが、CPEの構造や働きはよく分からなかった。
北所准教授らによると、CPEのエックス線結晶構造解析をしたところ、CPEは細長い形状をしており頭部、胴体、しっぽに相当する機能に分かれていた。またCPEの頭部が腸管上皮細胞膜の受容体「クローディン」と結合し、胴部としっぽの部分が構造変化して腸の膜に穴を開ける作用があることが分かったという。
ウェルシュ菌。意外とマイナーながらも下痢のインパクトから記憶に新しい・・・。
そう、私ことさじも、昔サイパンに行ったときにおそらくこいつと思われるものに感染しました。
そうか、ウェルシュ菌の胴体と尻尾が私の腸に穴を・・・。
もうあれから5年か。みなさまも海外に行ったときはご注意。
医学処:【8/21】御礼と日記と旅報告