東京・渋谷の女子大生誘拐事件。犯行グループは「カリスマ美容外科医」で年収12億円とされる母親の懐を狙い、犯行に及んだとみられる。東京・渋谷の高級住宅街に、キャッシュで購入した3億円豪邸に住む母娘のゴージャスライフは、テレビなどでも度々紹介されていた。美容外科医ってそんなに儲かるの?
「美容外科は保険適用外の自費診療。いわば“言い値”。カリスマ医師なら診療費が高くてもしようがないのでは」。こう話すのは、医療ジャーナリストで美容整形外科に詳しい大竹奉一氏。
「例えばレーザーによるあざ取りは大学病院で2万円でできるのが、あるクリニックでは100万円。納得すればそれでも払うのではないか」
(カリスマの自慢話は割愛)
プチ整形やアンチエイジングの普及で敷居が低くなり、男性や低年齢層にも需要が拡大。整形外科の市場は、拡大しているとされる。一方で医師の数も増加。厚生労働省の16年の調査では、美容外科医の数は14年の290人から342人となり、心療内科、リウマチ科に次ぐ増加率。同様の診療も行う形成外科医も1650人から1765人に増加した。
「美容外科業界は同じ名前の反目する2つの学会があり、双方とも日本医師会などに所属できない事情がある。このため、逆に“にらみ”がきかず、参入障壁が低い。未経験なのに美容外科を標榜する人もいる」(業界関係者)
診療報酬の引き下げなどの対策として、大学病院でも診療科目に掲げる病院が増加。「皮膚科などの手術をしない美容医療はめちゃくちゃ増えており、儲かっているクリニックとそうでないところの差が激しい」(大竹氏)という。大竹氏は「カウンセリングなどに時間をかけ、まじめにやっている医師ほど苦しいのではないか。結局テレビなどに出演し、広告もジャンジャン出せる大手が儲かっている」とも指摘する。
「儲かっているのはごく一部。同じ医師からも、美容整形は儲かるんだって? と言われるのが困る」と苦笑するのは、「原口クリニック」(福岡市)の原口和久氏。
さらに原口氏は、こんな気になる指摘もする。「脂肪注入による豊胸は、認められている方法ではありますが、大量の脂肪は生着しづらく副作用も多いため、やっている人は少ない。しこりや注入した脂肪の壊死、融解が起きることもあり、乳ガンを誘発する可能性もある」。「普通の人はやらないから、カリスマになれたのでは」とは、大竹氏。
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普通ならばカウンセリングなどをして、メンタル面をもサポートするほうが診療報酬も高そうですが、何せ美容形成は自由診療。いくら提示してもいいんです。そのため美容形成の手腕より「宣伝」が大事であるとされています。
確かに、乳房に脂肪を大量に注入して、何も起きないはずがありません。触った感触などでは生理食塩水パックよりも良く、一番自然な方法でしょうが。倫理欠くカリスマ美容医・美人女医を放置していいのか
「医師は、医業の尊厳と医師としての名誉を重んじ、患者や社会の信頼に応えるように努めなければならない。この名誉や信頼は、医学知識や技術だけでなく、誠実、礼節、品性、清潔、謙虚、良いマナーなどいくつかの美徳によって支えられ培われたものであり、・・・」。日本医師会の「医師の職業倫理指針」には、こう書かれている。
女子大生誘拐事件と言われる事件で、誘拐された女性の母親、池田優子医師(杏林大医学部卒)が新聞テレビで取りざたされている。民放テレビ局の報道などによると、この母親は「カリスマ美容外科医」などとマスコミでもてはやされているそうだ。本人もまんざらではないらしく、テレビ番組に多数出演し、その実生活までテレビカメラを入り込ませて、東京の超高級住宅街にある豪華な自宅、所有するイタリア製超高級車のフェラーリや、娘に買い与えたベンツを撮影させるなど、奢侈なライフスタイルを誇らしげにしている。
このことが、誘拐犯人の娘誘拐の動機になったらしい。犯人は雑誌から切り抜いたこの娘の顔写真を持っていたという。たぶん、犯人には「金持ちの道楽娘」という印象があったのだろう。犯人をかばう気はさらさら無い。だが、池田医師とその娘の生活を見れば、誘拐してくださいと言っているのと同然。この娘の捜索にかかった費用は国民の税金によってまかなわれていたことも知って欲しい。
また、美人女医などといってテレビ番組に頻出する西川史子医師(聖マリアンナ医大卒)はテレビ番組などで「ブスは生きる価値なし」だとか、「年収4000万以上の男じゃないと付き合えない」などと、医師としての自覚に欠ける発言を繰り返している。この方は整形外科などが専門らしい。「らしい」と綴ったのは、ネットでこの西川医師を検索すると、専門分野よりも、「ミス日本」や「ホリプロ所属」が目に付くからだ。
日本の医療費は高騰する一方だ。保険に入っていても3割も負担する時代になった。もし、こんな医者だか、芸能人だか分からぬ輩たちの贅沢三昧の暮らしの一部に、一般市民の税金や保険金が使われているとすれば、これは大問題だ。池田医師や西川医師に、品性や謙虚といった医師倫理があるのだろうか。そして、医業に専念せず、メディア露出ばかり考えているこの2人のような医師とは呼べないような医師を、なぜ、マスコミがもてはやすのか。
マスコミ出演にうつつを抜かせるほど、医業は安易な専門職なのであろうか。こんな輩に命を預けるのかと思うとぞっとする。少なくとも、PJ自身はこんな医師らに診断されたくはないし、こんな医師らになけなしの収入から払った医療保険金を渡したくない。破たんの危機にある日本の医療制度を、こんな自堕落な医師のために崩壊させてはならない。
PJの知人の医師らには、こんな医師は一人としていない。みな日夜患者を思い、裕福でないとは言わぬが、質素で謙虚な生活をしている。額に汗して患者の治療に当たる医師は、医師免許を売り物にしている芸能人をどう思っているのだろうか。
さて、日本医師会はこの顛末にどう対応するのだろう。医師免許の国家試験の見直しや、医師免許更新制度の導入は必須である。倫理観の無い者は医師にさせない、医師にさせておかない。でなければ、高い税金と保険料を払っている一般市民の安心・安全な医療制度は望めない。
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西川史子はキャラづくりだと思いますが(苦笑)。まぁそれはともかくとして、まず指摘したいのは美容形成は保険適用外であるということ。パブリック・ジャーナリストともあろう者がそのことを指摘せずに保険診療問題と絡めて論じるのはどうかと思うよ?大森勇三氏。
まあ2人とも見ていて気持ちの良いものではありませんね。「カリスマ美容外科医」のカリスマとは、マスコミに出演してうまく宣伝している点で、決して「腕」のことではないでしょう。西川史子が美人であるかどうかは個人差があると思いますのであえて言いませんが笑
一番危惧する点は、マスコミがこの2人を煽ることで、一般視聴者にまたも誤解を与えることですね。