医師偏在による小児科医不足問題を解消するために、厚生労働省は28日、数を増やすよりも、休日・夜間の救急医療体制の整備を優先させるべきだとする報告書案をまとめ、同省の検討会に提案した。
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質を向上させるには小児科医の数を増やすことだと思いますが。
休日・夜間の医療体制を優先するということはそちらにマンパワーを割くということであって、どうしようもなくなるような気がするのですが。
徹夜明けの外来で患者さんにスマイルできないほど、丁寧な説明も億劫です。
手術に入るとぼけ頭になっていて ミスするかもしれません。
医師の全体数を増やさないかぎり、本来いきいきとして発揮できる診療能力も 疲労困憊し眠ってるままです。
当然 医療の質も落ちて行くばかりです。
人数が少ないのに 集約化して医療圏が数倍に増えて夜間救急外来に ますます患者さんがあつまり、医師はさらに疲れ、医療過誤は増加するでしょう。
近所の歩いてきた患者さんは 簡単な説明に納得して帰宅して次の朝来られますが、遠くから来た患者さん、その家族ほど せっかく車で1時間もかけて来たんだからMRIでも心エコーでもすぐ撮ってくれ、話だけ聞きに来たんじゃないぞと思ってらっしゃるのは良く経験することです。
「休日・夜間の救急医療体制の整備を優先させるべきだとする報告書案をまとめ、同省の検討会に提案した。」
まあ 素敵なお言葉。
休日、夜間診療をした後 休息がとれるという労働基準法にのっとった員数確保ができるまで この国全体の医師数が増加しない限り、
机上の空論です。
人間が、24時間も連続で勤務できるワケがないのです。それなのに現在の医療制度では平気でそれ以上のことをしてみせろと言います。
もう厚生労働省は何をしようとしているのかわけわかりませんね。人の命よりも優先すべきは医療費の削減だと本気で思っていそうです。末恐ろしいことですが。
国民意識が少しずつ変わっていくしかないんですかねぇ・・・今すぐにでも変わるべきなのに。