2011年05月06日

ユッケで死亡者が出たのは国の管理問題なのではないだろうか。

生肉食中毒、死亡4人目 70歳女性、重症は21人

 焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒で、富山県砺波市の店舗で食事し、重症だった女性(70)が5日午前、死亡した。

 女性は4日に死亡した40代の女性の家族で、同チェーンの食中毒による死者は4人目。これまでに砺波店や福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児ら3人が亡くなったほか、神奈川、富山両県で34人が入院、うち21人が重症となっている。チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」の勘坂康弘社長は5日午後、金沢市の本社前の路上でひざまずき「本当に申し訳ございませんでした」と声を震わせた。



O111で死亡の報告は初

 今回、食中毒の原因となった「O111」は、およそ180種類あるとされる病原性大腸菌の1つで、仲間には「O157」や「O26」などがあり、感染すると、下痢やおう吐など、どれも似たような症状を引き起こします。

 しかし、国立感染症研究所によりますと、O157に感染した人が死亡した例はありますが、O111で死亡が報告されたのは、先月の6歳の男の子が初めてだということです。

 病原性大腸菌は牛などの家畜の腸内やヒトの便などに含まれる毒性の強い細菌で、この菌に汚染された食品や水を口にしたり、菌が付着した物に触れたりすることで感染します。国立感染症研究所によりますと、国内では病原性大腸菌に年間およそ3000人から4000人が感染しています。

 このうち0歳から4歳までの乳幼児がもっとも多く、その原因のほとんどは、病原性大腸菌O157で、O111については、平成19年に宮崎県の保育園で集団感染が報告されるなど、毎年、感染例はあるものの、死亡したという報告はありませんでした。

 国立感染症研究所の岡部信彦感染症情報センター長は「これまで死亡した例がなくても、生肉を食べれば、もともと大きなリスクがあるということを十分認識する必要がある。特に子どもや高齢者は症状が重くなることもあるため、レバーやユッケなどの生肉は口にしないでほしい。今後、感染が広がる可能性もあり、どの時点で大腸菌が付着したのかなど感染経路を早急に調べる必要がある」と話しています。



生肉の食中毒問題 厚労省の食肉流通基準が形骸化

 生肉のユッケによる集団食中毒問題で、厚生労働省の基準を通った生食用の牛肉が一切、出荷されていないはずなのに実際には流通するなど、基準が形骸化していたことが分かりました。

 生食用の食肉について、厚生労働省は1998年、食肉の処理施設に消毒に必要な設備を設けることなどの基準を定めています。厚労省が調査を始めた2008年度と2009年度について、この基準を通った生食用の牛肉は一切、出荷されていなかったということです

 一方、富山県警は、生肉のユッケを食べた男の子2人が死亡するなどした問題で、3日に焼肉店の運営会社社長を任意で事情聴取しました。



焼肉チェーン最大手「牛角」もユッケ販売中止

 ユッケが原因とみられる集団食中毒を受けて、焼肉チェーン最大手の牛角は、ユッケを使用したメニューを一時休止すると発表しました。

 牛角を運営するレインズインターナショナルによると、「国産牛ユッケ」と「石焼ユッケビビンバ」の販売を5日からいったん休止したということです。牛角では、ユッケの表面を280度で1分間加熱して調理するなど厳格な衛生管理を行っているため、継続して提供することを検討してきました。しかし、業界全体に対する客の不安や不信感に最大限配慮するため、休止に踏み切ったと説明しています。安楽亭や焼肉屋さかいなど、ほかのチェーンではすでにユッケを使用したメニューを休止しています。



「子供や高齢者は生肉控えて」蓮舫消費者担当大臣

 生肉のユッケなどによる食中毒で男の子が死亡した問題で、蓮舫消費者担当大臣は、不安がある場合には生肉を食べることは控えるよう呼びかけました。

 蓮舫消費者担当大臣:「不安がある場合は、生肉の料理を子供、ご高齢者、健康状態が優れない大人の方が食べることは控えて頂きたい」

 蓮舫大臣は、ユッケや生レバーなど生肉を食べる場合には、飲食店などに加熱用で販売されたものではないことを確認するよう求めました。さらに、不安がある場合には、子供や高齢者、健康が優れない人は食べること自体を控えるよう呼びかけました。



 んー・・・

 この事件、焼き肉屋だけが悪いわけではなさそうです、よね。

 社長が謝罪しながらも「ぶちまけていた」ことも、一理あると思います。すなわち、「日本には、生食用として流通している牛肉が存在しない」ということ。

 それでもユッケが出され続けていたわけです。

 各焼き肉屋は、加熱するなどの対処を行っていたのでしょうけれども、食品衛生法的にそれを「生肉」として提供していたわけで。

 生食用の牛肉を使用しなければならなかったにもかかわらず、それが流通していないという矛盾。

 最終的に「国」の責任な気はしますけれども。。

 犠牲者が出てしまったのは・・・。


広告
posted by さじ at 04:11 | Comment(3) | TrackBack(0) | 感染
この記事へのコメント
こういうものを厳格に審査すると、通過することは無いでしょう.グレイゾーンとして残しておかないと手の届く食として存続することはかなり難しいと思われます.各方面からも圧力もあり、わざと残してあったものでしょう.大きな問題が出ない限り現状の運用でよかったのでしょうが、今回のように思慮の浅い者が利益を追求すると大事件になります.今後どういう対応をとるかは注目しています.また、私たちが長年培ってきた食に対する安全性に関する考え方も、もう一度学校などで教育する必要性がありそうです.
Posted by at 2011年05月06日 19:50
私及び私の育った家族間には、生肉を食べる習慣は一切無きにして私は何を語ればモアーベターであるか?手落ち、過失は第三者の命にまで及ぶ、抜擢すべき安全策は転じて災いを除去に並ぶ
Posted by みか at 2011年05月08日 11:15
>> さん
まぁ国としても「微妙なところ」で見ないふりをしていたんでしょう。
大腸菌がいない肉を出荷するなんてなかなか。
まあ今回のことをふまえてどうするか、ですね。
生食用はない、それをユッケなどとして客に出す前に規制を設けるとか、でしょうか。何度以上で何分加熱とか。

>>みかさん
家庭ではなかなか生の肉を食べる機会ないですしね。
今までは焼肉店のユッケ程度なら安全なものだろうという認識があるようですが
子供、高齢者はよしたほうがよさそうです。
Posted by さじ at 2011年05月09日 03:42
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。