製薬会社の日本イーライリリー(本社・神戸市)は26日、アスベスト(石綿)が原因で引き起こされるがんの一種「悪性胸膜中皮腫」の治療薬「ペメトレキセド」(商品名アリムタ)について、厚生労働省に医薬品として承認を申請した。
今後、厚労省で安全性や有効性を審査し、承認されれば来年にも販売が開始される。
中皮腫の治療は、現在、外科手術を除けば、海外でもこのペメトレキセドと、別の抗がん剤「シスプラチン」を同時に投与する方法しか確立されていない。
既に世界70か国以上でこの治療法が承認されているが、日本では未承認で、特に昨年、アスベスト禍が社会問題化してからは、患者や医療現場から早期承認を求める声が強まっていた。
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ううむ、やはり日本は少し承認が遅いです。混合診療の是非が問われるのも、新薬承認が遅すぎるからで、早ければ別に混合診療なんていらないんですけどもね。今回の薬も、社会現象になったから、という意図が強いと思います。もしアスベストが問題視されなかったら、ペメトレキセドもまだ数年は見越されていたかもしれません。