末期がんなどで死が避けられない状態になった場合、死の準備をしたり信仰を持ったりすることを、日本人は米国人ほど重視しないとの調査結果を、東京大の宮下光令助手(緩和ケア看護学)らが23日までにまとめた。
宮下助手は「『望ましい死』に文化的な違いがあることが裏付けられた」と分析、神戸市で開催の日本緩和医療学会で24日発表する。
宮下助手らは2004年、がんで身内を亡くした遺族約500人と、宮城、東京、静岡、広島の住民計約2500人にアンケート。終末期医療で何が必要か57項目から複数回答してもらった。
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重視しない、ということはどういうことなんでしょう。死を受け入れたくない、ともとれますが。
死後の世界を容易に想像できるような宗教風土ではないので、日本人は死の受容が円滑に進まないのかもしれません。精神科医であるキューブラ・ロスは「否認、怒り、取り引き、抑鬱、死の受容」のプロセスを辿ることで人間は死を受けいれることができると言いました。日本人の場合その過程を邪魔する何かが存在するのかもしれませんね。生きる望みを持つのは良いのですが…。