広告より高い治療費を請求された包茎手術紛争は23日、県消費生活審議会の「あっせん」で1カ月のスピード解決となった。請求された費用が高すぎると訴えたのは20代の男性2人。医療機関との間で、広告価格に近い額を払う形で折り合った。同審議会による紛争処理は2件目だが、解決は初めて。周辺自治体の紛争処理にも好影響がありそうだ。
同審議会によると、63万円を請求された男性は広告の10万5000円に近い12万5500円で合意。また、広告で15万円程度と考えていたのに188万円要求された男性は、21万7625円で折り合った。
問題となったのは、医療機関側が費用を伝える手法。ホームページには麻酔代、手術費用、薬代、消費税などすべてを含め、それぞれ10万5000円と21万円の価格が設定されていた。
しかし医療機関は手術当日、形成術として別料金がかかることを説明した。同審議会は、消費者が予期しなかった請求がトラブルのもとになったと指摘。医療機関側は最終的にかかる費用を、あらかじめ広告に明記しておく必要があると説明し、合意額は広告価格をベースにした。しかし「別料金がかかることを手術の当日に説明している」との医療機関側の言い分も考慮し、若干上乗せした。
そもそもの請求額が高すぎるとの指摘もある。今回のような自由診療の医療機関では保険適用はない。消費者との合意で適正とみなされる。同審議会も価格の妥当性に踏み込めないのが実情だ。
市町村には行政処分などの手段がなく解決困難なケースが多い。解決について、盛岡市消費生活センターの吉田直美主査は「これで私たちが悪質業者に対して『県審議会に報告する』という“脅し”に実効力が伴う。虎の威ならぬ県の威を借りやすくなった」と高く評価する。
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手術当日に形成術の費用は別であると伝えるとは。汚い商法だなと思うのは私だけでしょうか。
包茎手術話でよくあるのは、手術直前に「亀頭増長術(コラーゲンを入れたり)をやらないと変になりますよ」と言うなどがあります。言われたほうは「断ったら何かされるんじゃないか」と不安になり申し込んでしまうといった類の話です。
いくら自由診療とはいえあこぎなことは許されないのが医療であると思います。もう少し良心的に行わないと信用を勝ち取れませんよ。
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