東京大学の野入英世准教授らは、体に必要なたんぱく質が尿に漏れ出す(たんぱく尿)などの症状が出るネフローゼ症候群に関わる遺伝子を発見した。細胞表面にあり細胞の増殖や分化などに関わる糖たんぱく質「GPC5」を作る遺伝子に着目。血液中の不要な成分のみを尿として出す、腎臓のフィルター構造を維持するために、GPC5遺伝子が関わることを明らかにした。
ネフローゼ症候群の新しい治療法や予防法などの開発が期待できる。理化学研究所と福島県立医科大学との共同研究で、成果は米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に28日掲載される。
これまで家族性ネフローゼ症候群の発症に関わる遺伝子は発見されていたが、ネフローゼ症候群全体に共通する病態のメカニズムはわかっていなかった。
ネフローゼもつらいですからね・・・。体から蛋白が出てしまうという、腎臓障害があると全身に影響してしまいますので・・・。