2011年04月26日

准教授が学生時代に豆腐屋でみつけた酵素、宇宙で実験へ。

豆腐店起源の酵素、宇宙へ…エイズ、高血圧解明に期待

 長岡技術科学大(長岡市)などのグループが、たんぱく質分解酵素の結晶構造解明を目指し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での実験実施を目指している。

 「DAP B2」と呼ばれるこの酵素は、たんぱく質分解の仕方が非常に珍しく、そのメカニズムを調べることで、病人への栄養補給に応用したり、たんぱく質分解が関係しているとみられるエイズや高血圧の発症の仕組みを解明したりなどの成果が期待されるという。

 この酵素は、ある微生物(バクテリア)から生成されるが、それは約20年前、豆腐製造の廃液の中から発見された。当時同大の学生だった小笠原渉准教授と、教授だった森川康・名誉教授が、特殊な能力を持つ微生物を採集するため、長岡市上除町の「今井豆富店」で廃液を調べる中で、行き当たった

 たんぱく質は、アミノ酸が鎖のようにつながった構造をしているが、この酵素は、たんぱく質をアミノ酸2分子からなる「ジペプチド」単位で、規則的に切断していく働きがあるという。

 ジペプチドは、栄養素として、アミノ酸より消化吸収が早い。この酵素の働きがわかれば、たんぱく質からジペプチドを大量に生成させて、病気で栄養補給が困難な患者に対し、利用が可能になるという。

 この酵素がなぜこうした働きを持つのかは不明で、これを調べるには、結晶の構造解析が必要。無重力状態で結晶を生成させれば解析できる可能性が高く、小笠原准教授らは昨年、「きぼう」内で行う実験として応募し、最終選考候補に残った。選考結果は4月下旬にわかる。

 小笠原准教授や、同大出身で岩手医科大(岩手県)の野中孝昌教授らがグループを作り、共同研究を進めている。選考されれば、今年6月21日にカザフスタンで打ち上げられるプログレス補給船に搭載され、宇宙飛行士により「きぼう」で結晶生成の実験が行われた後、ソユーズ宇宙船で9月16日に同国へ帰還する予定。

 小笠原准教授は「長岡の豆腐店から広がる、宇宙への道。応用範囲が広く科学的にも期待が大きいので、ぜひ実現して、構造解析を成功させたい」と話している。



 好奇心って大事ですね。学生のころみつけたものが今まさに宇宙へ。ロマンあふれます。


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posted by さじ at 01:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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