2006年06月24日

コエンザイムQ10の安全性がよくわからないから摂取上限も設定しません

コエンザイムQ摂取上限量設定を見送り

 内閣府食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は22日、人気の健康食品の成分「コエンザイムQ10」について、安全性を判断する科学的なデータが少ないことから1日摂取量の上限量の設定を見送る評価書案をまとめた。

 それによると、食品として健康な人が長期間摂取した場合の安全性のデータは「不十分」と判断。一方、心臓の医薬品として使われ、胃の不快感などの軽い副作用も報告されていることなどを挙げ、「健康影響は必ずしも明確でない」とした。

 その上で安全性を確保する方策として、医薬品としての1日用量(30ミリ・グラム)を超えない範囲で、長期間摂取した場合の安全性確認や、消費者への摂取上の注意の提供などを行うように指導することを厚生労働省に求めた。

 コエンザイムQ10は、細胞の中にある抗酸化物質の一つで、美容や老化予防に効果があるとされる。

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 適切に摂れば良いのですが、どうも昨今のCoQブームは過剰すぎます。摂れば摂るほど良いと思っている人もおられるのではないでしょうか。しかし今回の記事のように、未だよくわかっていない、というのが現状です。HCVの存在がわかっていなかった時に、非加熱製剤を投与してC型肝炎になった人が続出しましたね。それと同様と考えていただければ危険性もわかりやすいのではないでしょうか。

 医薬品としての用量、1日30mgを超え、サプリメントとして推奨されている量は60〜100mgあたりらしいです。これはおかしな話。販売する方に金儲けの悪意がある場合、消費者はだまされないように正しい知識を身につけなければいけません。

関連:医学処 コエンザイムQ10の扱いに困る食品安全委員会
医学処 体内でコエンザイムQ10の合成量が減った場合、どうすればよいのか
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posted by さじ at 02:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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