米食品医薬品局(FDA)は、子宮頸がんを予防する世界初のワクチン「ガーダシル」(商品名)を承認した。
子宮頸がんはパピローマウイルス(HPV)が最大の原因とされている。このウイルスは100種類以上の型が見つかっており、ガーダシルはこのうち16、18型に起因する子宮頸がんに予防効果がある。
HPVに感染していない約1万7000人の女性(16〜26歳)を対象にした臨床試験では、ガーダシルを3回接種した場合、4年間の追跡調査で、両型に関連した子宮頸がんは発症せず、100%予防できた。一方、接種しなかった場合は53人(0・6%)が子宮頸がんを発症した。
北米の研究では、両型は子宮頸がんに関連するHPV全体のうち7割を占めるとみられる。FDAは9〜26歳の女性にガーダシルの使用を承認した。日本では近く臨床試験を開始する。
HPVに感染する女性は70%以上と推定されるが、感染が発がんに直結するわけでなく、ウイルスが自然に排除される場合も多い。
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HPVはコンドームをつけても感染します。HPVはそれだけ感染力が強いのです。
しかしこのガーダシル、子宮頚がんの超リスクファクターである16型と18型のHPVを予防できるというではありませんか。しかも100%。
参考;HPVとコンドーム