日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)は20日、1378グラムという低体重で生まれた女児に心臓手術を行い、成功したと発表した。
女児は、生まれつき心臓の大動脈と肺動脈の位置が逆になっている「完全大血管転位症」で、心臓の動脈の位置を替える手術では、国内で最も低い体重での成功例となり、世界でも2番目に低いという。
女児は今年4月4日に東京都内の病院で生まれ、完全大血管転位症と診断されて、同センターに搬送された。心不全などを起こし、状態が悪化したため、同センターでは、4月18日に人工心肺装置を利用しての手術に踏み切った。その後見舞われた、腸に穴が開くなどのトラブルも乗り越えて、順調に回復、あす22日に退院の予定。
同センターによると、体重1500グラム以下の赤ちゃんの手術は、世界的にも例が少なく、特に、大血管転位症の手術の場合、極めて細い動脈を、小さい心臓に正確につなぎ替える必要があるため、技術的に困難とされていた。
日本心臓血管外科学会理事長の高本真一・東大教授の話「1378グラムの体重で、人工心肺を利用した手術を成功させたのは、すばらしいことだ。小児心臓外科の技術は進歩しており、このような低体重の新生児への心臓手術は他の施設でも行われていくだろう」
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凄い!赤ん坊の血管は本当に小さいんですが、よくぞやり遂げました。あとはこの赤ん坊が良い調子で成長してくれることが最後の願いですね。