東日本大震災で福島県いわき工場が被災し、甲状腺ホルモン剤チラーヂンS錠の供給が困難になったあすか製薬は4月8日から、ノバルティスの後発品部門のサンド社がドイツから緊急輸入した同成分のレボチロキシンNa錠50μg「サンド」86万800錠の出荷を開始した。今後、サンドの協力を得て、国内月間使用数量に相当する約5000万錠を5週間以内に出荷できる体制を整える。
あすか製薬は、代替となる緊急輸入品を使用する際の注意事項として、▽使用期限は15か月であること▽国内製造品とは使用している添加物が異なること▽輸入品には外国語の添付文書が封入されているが、貼付している既承認国内製造品の添付文書を参照すること-を挙げている。
あすか製薬では、4月下旬までにはいわき工場でチラーヂンS錠50の生産体制を通常通りに復帰できるよう計画を進めており、チラーヂンのほかの規格(S錠25、S錠100、S散)についても早期に生産体制を整えられるよう最善を尽くすとしている。
甲状腺機能に関わってくる薬っていうのは定期的に内服しないといけないものですからね。
ステロイド、や補液剤、栄養剤に加えて、工場に打撃のあったチラーヂンも今後どうなるかと心配していましたが、これなら安心。しかし「サンド」という名称はなかなか今までの日本になかったものですねぇ。