薬事・食品衛生審議会の薬事分科会は3月25日、抗凝固薬(ファクターXa阻害剤)リクシアナ錠(第一三共)の承認の可否を審議し、これを了承した。また、厚生労働省から承認する方針が報告された、貼るタイプのアルツハイマー型認知症治療薬イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)や、乳がん治療薬ハラヴェン静注(エーザイ)を含む12品目についても、承認を了承した。4月中にも正式承認される。
この日の分科会ではまた、医薬品の承認時期を1か月程度早める新しい仕組みの導入を決定した。これまでは、例えば4、5月の各月に開かれた医薬品第一部会、第二部会で審議された品目については6月の薬事分科会での審議または報告を経て、分科会後1か月程度たった7月ごろに正式承認されていた。4月以降は、ほとんどの品目を6月の薬事分科会前後に正式承認するよう改める。
貼る薬、ということで、従来のものにくらべて、コンプライアンスも上がるでしょう。飲ませるという行為がなくなり、ただ貼るだけでよいという画期的なもの。
この薬は、脳内神経伝達物質であるアセチルコリンの分解を防ぐ効果があります。特に、分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼに加え、ブチリルコリンエステラーゼも阻害する唯一の薬剤となっており、「記憶力と思考力の両方の維持」「行動障害の改善」「日常生活の各場面における対応力の改善」の可能性があるとされています。