2006年06月21日

E型肝炎ウイルスを使った経口ワクチンを開発

ウイルス使い経口ワクチン 三重大助教授が新手法

 三重大の保富康宏助教授(生体防御医学)は21日までに、遺伝子組み換え技術を用いてE型肝炎ウイルス(HEV)の無毒化した外殻だけを大量に作り、この中にインフルエンザなど別の感染症のワクチンを入れることに成功した。

 予防接種は皮下注射が一般的だが、口から入って小腸の粘膜に直接働き掛けるHEVの性質を利用したこの手法だと、経口ワクチンへの応用が可能。安全性が確認できれば、医師や設備が不足する途上国の感染症予防への貢献が期待される。

 保富助教授は、遺伝子を組み換えて作ったHEVの外殻の粒子を、ワクチンの中でばらばらにして固め直す方法で、直径20−30ナノメートル(1ナノは10億分の1)の外殻内部にワクチンの分子を取り込むことに成功。インフルエンザワクチンと実験用のエイズワクチンで試し、マウスに飲ませて抗体が増加するなどの効果を確認した。

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 これ凄いですね。E型肝炎ウイルスはブタや汚染された水などから経口感染しますが、そのプロセスを逆手に取り、利用してしまおうというこの研究。人類は転んでもタダでは起きません。
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posted by さじ at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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