2011年04月17日

医療における信念を抱き続ける病院、藤沢駅徒歩3分の山内病院

「医療はモノ作りではない」という信念

 JR東海道線、小田急線、江ノ電の各線が交わる藤沢駅。その南口から徒歩3分の好立地に位置する山内病院は、病床数こそ91と小規模ながら、地域密着型の民間病院。理事長の平井寛則医師は、日本における心エコー(心臓超音波)検査の第一人者として知られる循環器内科医だ。

 長年にわたって大学病院などで臨床と研究に当たってきたが、それまでできなかった夢を実現するため、地域医療に身を投じる決意をする。

 「大学病院でつねに考えていたのは、患者が納得するまで話を聞き、説明するという診療。大学では不可能な夢ですが、ここなら不可能ではないだろうと思ったんです」

 もちろん限度はあるが、それでも自身の専門である心臓に問題のある患者には、極力時間を割く。外来でその日最後の患者ともなれば、次の患者を待たせる心配もないので30分以上にわたって話し込むこともあるという。

 小泉政権下で断行された医療制度改革で、中小民間病院はどこも経営がひっ迫している。そんな中で平井医師の病院が地域から高く評価される背景には、同医師の理念の存在が大きな役割を果たしている。

 「医療はモノ作りではない。病院はサービスを提供する場。財政的に困窮しても患者を思うと職員を減らすことはできない。医療経営者にとって、病院で働く職員はみな病院の財産なんです」

 理事長のその思いが医師やスタッフに伝播するからこそ、親切、丁寧、適切な医療が実現する。内視鏡、糖尿病、循環器など各分野のベテランがそろい、平井医師の指揮の下、全科横断的なチーム医療が展開される。

 ■ひらい・ひろのり 1937年福島県生まれ。東邦大学理学部を卒業後、同医学部に転入。70年卒業。同大第三内科入局。自衛隊中央病院、東邦大学医療センター大橋病院、国立療養所東京病院(現国立病院機構東京病院)、米インディアナ大学メディカルセンター等に勤務の後、98年東邦大学医学部第三内科教授。2005年山内病院院長。08年理事長。医学博士。趣味は「釣り」と「歩くこと」。



 かっこいいー。日本のすごいところは、こういう地方の中小民間病院であっても安定かつ最新の医療を受けられるところですね。

 今の日本のネックとしては、「医療費削減」が叫ばれているがゆえに、こういうすばらしい病院のほうが、財政的に圧迫されているという現実でしょう。患者さん想いになればなるほど、病院は赤字になる、というのが、国民皆保険制度の限界なのかなと感じたりもします。

 医療費を増やし続ければいいんですけどね、理想論としては。でも医療という分野においては、常に理想論を掲げつづけていきたい。


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posted by さじ at 19:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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