被災した住民の心のケアのため、精神科医を加えた県の医療派遣チームが15日、県庁で湯崎英彦知事に出発報告をした。3チームが現地に赴き、長期化する避難生活による精神面の疲労や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの対応にあたる。
派遣チームは県立広島病院と中国労災病院、広島大病院の3医療機関。救命救急医、看護師に各チーム1人ずつ精神科医も加わる。保健所で1週間、被災者のメンタルケアを含めた診療を行い、今後必要となる支援ニーズを調査する。
さらに、宮城県内の児童相談所に、児童福祉司ら2人を派遣。大きな精神的ダメージを受けた子供の心のケアをするほか、発達障害児の在宅訪問にも従事する。またこの日、被災地で支援活動を行った広島市立舟入病院と県立広島病院の医療チームが活動内容を報告した。
実際に被災地に行った医師に話を聞くと、一番のニーズはやはり「不眠」みたいですね。震災により眠れなくなり、さらに避難所暮らしが続き、不眠。不眠薬を飲もうにも、余震が怖くて服用できない、と・・・。
改めて、災害後の医療において「精神科医」の必要性を強く感じざるをえません。