大腸がんの進行に、たんぱく質の一種「CRD―BP」が主導的な役割を果たしていることを、金沢大など日米3大学の研究チームが突き止め、14日発表した。研究チームは、このたんぱく質の働きを抑える新薬や治療法の開発につながる可能性があるとしている。
研究チームは2000年から共同研究を進め、シャーレを使った大腸がん細胞の培養実験で、「CRD―BP」が、前から大腸がんを進行させると分かっている「β―カテニン」など3種類のたんぱく質を結びつける役割を果たす仕組みを解明した。
検証のため、遺伝子操作で「CRD―BP」の機能を破壊してみたところ、がん細胞の自然死率は、何も手を加えない場合の約2・5倍となり、増殖は約3分の1に抑えられた。
さらに、複数の大腸がん患者の病巣と周辺の健康な部位を比較すると、病巣には「CRD―BP」の存在が多数認められ、がん進行への影響が裏付けられたという。
研究チームの一員である金沢大がん研究所の源利成教授(分子腫瘍学)によると、大腸がん患者のうち約5割は、「CRD―BP」が原因で進行しているとみられ、「特定のたんぱく質に的を絞ったがんの診断法や治療法の開発などが期待できる」と話している。
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βカテニンなどの各実行犯に指示を送る影のボス的存在、それがCRD-BP。このたんぱく質をいかに除去するのか。
大腸がんって聞くとマイナーなイメージがあるでしょうけど、日本人全体で増加傾向にあるガンです。21世紀において女性が陥るがん第一位になるのではないか、とも言われています。原因は不明ですが、食生活やホルモンなどに起因するものが多いんでしょうかね。
何よりも早期発見が大事ですから、検診へいきましょう!特に血便が出た場合は恥ずかしがらずに病院へ。