米オレゴン州立大学の研究チームは12日までに、ビールの風味や苦味を生み出す原料ホップに含まれる化学物質「キサントフモール」に、前立腺がんの予防効果があるとの研究成果を発表した。
同チームは約10年前にキサントフモールの研究に先鞭をつけ、健康にもたらす効果を調べてきた。これまでに活性酸素の抑制作用などを確認したが、最近の実験で、前立腺がんにつながる悪性腫瘍の成長を抑える公算が大きいことも分かった。
ただ、研究チームの1人、エミリー・ホー助教授は「(実験で効果があったのと)同量のキサントフモールを摂取するには、1日17本以上のビールを飲む必要がある」と指摘。アルコール依存症や肝硬変といった副作用を考えると、ビールを通じた摂取は非現実的だが、キサントフモールを抽出した錠剤や効果を強化したビールが開発される可能性はあるという。
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さすがに毎日17本もビールを呑んでいたら、肝臓がヤラれてしまうこと請け合いです。キサントフモールのサプリメントなどが作られることを願いましょう。