病気やけがで長期入院が必要な子どものために、設置されている「病院内学級」。県内では、県立森川養護学校(森屋耕一校長)が県立や民間の8病院で開校し、普通科目に加え、心理的な安定や健康回復を狙った自立活動も取り入れてスムーズな復学を後押ししている。一方で、院内学級の存在を知らずに“学習空白”が生じているケースも。同校では今後、約1500部のリーフレットを作成して各市町村の校長会などで配布し、院内学級の周知に力を入れることにしている。
森川養護学校は県内唯一の病弱養護学校。宜野湾市の独立行政法人国立病院機構沖縄病院に併設されており、院内学級は1979年度から順次、8病院で開校してきた。
学習時間はどの病院も、週に18時間程度。普通科目では前籍校での進捗(しんちょく)状況に応じた指導を行っている。県立南部医療センター・こども医療センター(安次嶺馨院長)の小学生担任の新里香教諭は「子どもたちは病気になった時のショックも大きい。復学する時も、勉強についていけるか、友達に受け入れられるか、いろいろな不安を抱えている」と説明。そのため、院内学級では健康回復などの手指訓練や、周囲とのコミュニケーションを交えた自立活動にも力を入れている。
院内学級は27年の歴史があるものの、存在が広く知られていないのも事実。設置されている病院に入院している子どもでも、保護者が院内学級で授業を受けるための手続きを知らず、授業を受けていないケースもあったという。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
ふむー。確かにあまりメジャーではありませんね。もっと広く知れ渡れば、院内学級のためのボランティアなども増えそうですが。日本とアメリカの大きな差は、ボランティアの数が少なすぎるということです。お互い助け合うぐらいの概念が根底になければ到底増えることはないのですが、寂しいところですね。