不眠症など労働者の睡眠の問題がもたらす生産性の低下、交通事故などが日本経済に及ぼす損失は年間約3兆5000億円――。こんな試算を日本大医学部の内山真教授(精神医学)がまとめ、7日公表した。
内山教授は、大阪の化学企業の従業員を対象(有効回答は3075人、交代勤務は除く)に、睡眠や日中の眠気による作業効率の低下、交通事故の経験などのアンケート調査を実施。これと賃金、交通事故の保険金などの公的データと合わせて推計した。
その結果、睡眠に問題のある人は、ない人に比べ、耐え難き眠気が襲う頻度が男性で平均月2・3回、女性で2・1回多かった。眠気を原因とする作業効率の低下から生じる経済損失は全国で3兆665億円と算定した。
また睡眠の問題があると「欠勤、遅刻、早退」の頻度も高くなり、これによる経済損失は、それぞれ全国で731億円、810億円、75億円となった。
交通事故の経験は、睡眠に問題がある人の方が、ない人に比べ年間2・9%も高く、この損失は約2413億円とはじき出した。経済損失の合計は3兆4693億8756万円に達した。今回の損失額には、最近注目される睡眠障害が起こす健康被害の損失は含まれていない。
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私も眠い。そしてきっと明日に支障が出るのでしょう。快眠を目指したいところです。が、社会システムに組み込まれてしまうとうまくいかないのですよね。
とりあえず、おやすみなさい。ZZZ