冠動脈の閉そくや狭さくをエキシマレーザーで除去する臨床試験の準備が九州大医学研究院・循環器内科(砂川賢二教授)で進められている。
極細のワイヤのようなカテーテルを血管に通し、狭くなった冠動脈の血流を回復する治療法は広く既に普及している。患部にバルーン(風船)や網状の管を挿入、拡張させる方法が一般的だ。ただ、同科の江頭健輔助教授によると、従来の治療法は、閉そく部が長かったり、バルーンなどが通らないほど硬い場合は治療が困難だったという。
エキシマレーザーとは、紫外線と同じ波長で熱を発しないレーザー。光ファイバーを束ねた直径2ミリ足らずのカテーテルを血管に入れ、患部にレーザーを照射。血管の「詰まり」の分子結合を破壊し、蒸散させる。生じる破片も極小で末しょう血管を詰まらせる心配がほとんどない。
この治療法は欧米では既に多数の患者に適用され、日本でも4月1日現在、3カ所の医療機関が、厚生労働省の高度先進医療の実施機関として承認を受け、実施している。江頭助教授らは今月にも正式に同大の倫理委員会の承認を受け、九州初の実施機関を目指し、秋にも臨床試験を始める予定だ。
江頭助教授は「患者が高齢化などで重い病変が増えているが、レーザーな
ら治療が可能」と話す。
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ホー。これは新しい。厚生労働省の承認をイチイチ受けなければいけないあたり、面倒でしょうが、全国に普及してもらいたいものです。