腎臓病を早く見つけて進行を食い止めようと、特定非営利活動法人(NPO)「腎臓病早期発見推進機構」が、新しい腎臓病の早期発見プログラムを開始、参加者を募集している。
腎臓病になる危険性の高い糖尿病、高血圧と診断された人と、その家族を対象に、無料で年1回、血液、尿検査、身体測定などを行う。異常があれば、専門医から食事など生活習慣の指導や、必要に応じ薬物治療を受けることができる。
腎臓病が進行して慢性的な腎不全になると、人工透析を生涯受け続けるか、腎臓移植が必要になる。移植数が伸び悩む一方で、人工透析の患者は増え続け、2004年末で約25万人に及ぶ。初期の腎臓病は自覚症状がなく、放置されがちで、透析患者の増加の一因と言われる。
同様のプログラムはすでに米国で実施され、糖尿病による腎不全の悪化を防ぎ、人工透析の患者減少に貢献しているとされる。尿中の微量アルブミンの検査など、通常の健康診断にはない細かい測定項目があり、早期の治療開始で、腎臓病の進行が抑制できることも明らかになった。
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腎臓も、早期発見早期治療。異常がでない限り病院にも行かず検診も受けない人が大半でしょうが、やはり自分の身体のこと、「後の人生」を楽しく生きたい人は人間ドックやこういったプログラムを受けてみてはいかがでしょうか。