日本臓器移植ネットワークは25日、金沢大病院にくも膜下出血のため入院していた50代男性が、臓器移植法に基づく国内46例目の脳死と判定され、45例目の脳死臓器移植が行われると発表した。
心臓移植と肝臓移植は東京大病院で、肺移植は岡山大病院で、膵臓・腎臓同時移植は神戸大病院で、もう一方の腎臓移植は金沢医科大病院で、小腸移植は東北大病院で実施される予定。
石川県からの脳死臓器提供と、東京大での心臓、神戸大での膵腎、東北大での小腸の移植は初めて。
男性は意思表示カードで、法的脳死判定に従うことを示す「1」には丸印をつけず、同じ欄の臓器にすべて丸印を記入していた。移植ネットは「以前なら記載不備で提供が見送られたケースだが、運用が見直され問題はない」としている。
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前回の脳死移植は3月29日でした。およそ2ヶ月ぶりとなります。果たしてこの数字が大きいのか少ないのか。
もしこの男性が「カード」を所持していなかったら、これほどまでに大規模な移植は行われませんでした。すなわち、移植で助かる命が助からなかった。そういうことを考えつつ、我々は「意思表明」をしなければなりません。
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