埼玉県越谷市に住む女子大学生(22)が腎不全になったのは、同市立病院の医師が漫然と抗がん剤治療を続けたためとして、女子学生と家族が病院を運営する市を相手取り、逸失利益など約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、さいたま地裁であった。近藤寿邦裁判長は「腎機能の悪化を見逃し、適切な医療行為を施さなかった」として、市に計約8900万円の支払いを命じた。
判決によると、女子学生は小学生だった93年11月、同病院で卵巣の腫瘍摘出手術を受け、卵巣がんと診断された。その後、少なくとも2年4カ月にわたって抗がん剤治療を続け、96年11月に腎不全と診断された。
原告側は「腎不全を発症したのは、漫然と副作用のある抗がん剤治療を続けたため」と主張。病院側は「腎不全の予見は不可能だった」として争っていたが、判決は、血液検査の結果などから「腎不全を予見できた」として病院側の過失を認めた。市は「判決には承服できない。内容を検討したうえで控訴したい」とコメントした。
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よくわからん。抗がん剤は副作用の強い薬で、腎不全にもなりうるだろうけれども、でも抗がん剤は使っていないと再発が。
というか10年以上前の医療で抗がん剤を完璧に扱える医師がいたのか、という疑問も。今でさえ少ないのに。