琴浦町の特別養護老人ホーム「百寿苑」(利用者47人、職員29人)に通所していた90歳代の男性が16日、倉吉市内の病院で感染性胃腸炎(ノロウイルス)による多臓器不全で死亡した。
倉吉保健所の調べでは、百寿苑では8〜13日に80歳代〜100歳代の入通所者21人と職員9人が下痢やおう吐などの症状を発症したが、男性を除く全員が16日までに回復した。県が報告を義務付けた05年2月以降、感染性胃腸炎の集団発生による死亡例は県内で初めて。
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たかが食中毒とナメてはいけない。以下、引用です。
引用:感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は、患者との接触 (便、吐物など)や、汚染された水、食品によって経口的に感染します。手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つことが重要です。
感染性胃腸炎の原因となる病原体は細菌性のものでは腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターなど、ウイルス性のものではロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノロウイルスなどがあり、寄生虫ではクリプトスポリジウム、アメーバ、ランブル鞭毛虫などです。
例年冬期はウイルス性の胃腸炎が多く、いわゆる「お腹にくる風邪」の主因であるノロウイルスの流行が晩秋から増加し始め、12月にピークとなり、次いでロタウイルスによる乳児嘔吐下痢症の流行が2月から3月にかけてピークとなった後、初夏までだらだらと続きます。夏期は細菌性のものが増加し、腸炎ビブリオや腸管出血性大腸菌などによる食中毒の発生がみられ、年によっては小さなピークを形成しますが、その後は秋に向けて減少していきます。
やっぱ、本当のようだ。
http://www.zaiten.co.jp/mag/0605/index.html
3月3日 にNHKが午後7時のニュースで「全国で初めて東京都が水道水のノロウイルス調査を行うことを報道。
翌日、朝日新聞も下記のように報道した。
水道水のノロウイルス調査へ 東京都が来年度から
2006年03月04日10時07分
冬の「おなかのかぜ」の主犯格とされるノロウイルス。水道水に含まれていないかの実態調査に東京都水道局が来年度から乗り出す。ウイルス対象の上水道の調査は、全国的にも珍しい。
大腸菌や重金属の監視をしている水質センター(東京都文京区)が、川から取った水や、浄水場での各処理段階での水について、ウイルスの有無や濃度を調べる。検査技術習得などを経て、年内には数カ所の浄水場で検査を始める予定だ。
ノロウイルスは、下痢や嘔吐(おうと)などを伴う感染性胃腸炎を起こす。加熱が不十分な食品などが原因と考えられているが、人の腸内で増え、便などを介して海へ流れ、カキなど貝類に蓄積されることもわかっており、川から浄水場にまぎれ込む可能性が否定できない。
汚染された水だけかと思っていたら、なんと、水道水にまで。東京の水は汚い、というイメージはありましたが、ただの想像ではなかったということでしょうか。いやー、まぁ、確率は低いと思いますけどね。さすがに浄水場の人たちも頑張っているだろうなと。