三重県の桑名市民病院は18日、市内の女性患者(81)に投与した点滴が血管外に漏れる医療ミスがあり、血管を圧迫し血液の循環が悪くなったため、女性の右足のひざから下を切断したと発表した。女性に731万円を支払うことで示談が成立している。
女性は昨年3月、肺炎などの症状で入院した。右足首からアミノ酸などの点滴を投与したが、翌日に点滴漏れで挿入部周辺のはれが見つかった。すぐに針を抜いたが、ひざ下の皮膚が水ぶくれ状態になり、入院3日後には右足の人さし指と中指の先端部分が壊死した。病院側はその半月後、壊死の広がりを食い止めるため、家族の同意を得て脚を切断した。女性はその後、退院している。
足立幸彦院長は「点滴漏れの原因は分からないが、看護師が十分に観察していれば防ぐことができた。患者や家族、市民にご迷惑をかけた」と謝罪した。
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点滴が漏れて腕がパンパンになった経験のある方もいるんではないでしょうか。この件では点滴が漏れたことより、酷くなるまで点滴漏れを見つけることができなかった管理体制が問題を呼びそうです。漏れるのはある意味仕方のないことだと思いますが、漏れていることを伝えられない患者(意識がない、寝たきりなど)へはもっと注意して看護しなければなりませんね。