タカラバイオは16日までに、特定の酵素を発生させる遺伝子の仕組みを導入したヒトのT細胞に対し、エイズウイルス(HIV)を感染させたところ、2−3週間後にHIVがほぼ完全に消滅したという実験結果を発表した。同社の韓国関連会社とソウル大学分子生物学研究所、米ニュージャージー医科歯科大学との共同研究によるもの。
詳細を8月24日から同26日まで行われる日本遺伝子治療学会で報告する。実用化すれば、HIVを完治する治療法としては世界初になるという。
同社によると、HIV増殖には、メッセンジャーリボ核酸(mRNA)が必要だが、大腸菌の一種のRNA干渉酵素(MazF)と呼ばれる酵素は、このmRNAそのものを破壊する作用を持つ。同社などは、このMazFを発生させる仕組みをヒトのT細胞に施したところ、HIVの消滅を確認した。
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mRNAを破壊する・・・?これは人体に影響がでないのでしょうか。でもこれは実験内容を見ると人体に導入できるようなものではないような気もするし。うーん。