総務省はこのほど、公立病院改革プランの実施状況(昨年9月末現在)について調査結果をまとめた。2009年度決算で経常収支が黒字となった公立病院は369病院で、プラン策定病院の40.8%だった。
09年度に黒字化を見込むプランを策定していたのは280病院(31.0%)で、プランを上回る数の病院が黒字を計上した形だ。赤字病院の数は約6割となり、7割超で推移していた06―08年度から改善した。
同省自治財政局は、「公立病院の経営改善が進んだとも言えるが、依然として6割は赤字。赤字額も総額で1100億円を超えており、まだまだ厳しい状況だ」としている。09年度実績を踏まえ、628病院(69.5%)は、同省のガイドラインで目標年度とする11年度に黒字化を見込んでいる。
プランは、病院事業を運営する自治体637団体のうち、635団体904病院が策定済み。未策定は奈良県と広島県神石高原町で、いずれも今年度内に策定するとしている。
09年4月から昨年9月にかけて経営形態の見直しを行ったのは、計110病院。地方公営企業法の一部適用から全部適用に変更したケースが最も多く、74病院あった。ほかは、法適用から地方独立行政法人に移行したのが29病院、指定管理者制度としたのが7病院だった。また、病院の再編・ネットワーク化計画を09年度に策定したのは79病院だった。
これは医療従事者のジレンマなのですが、患者に必要な医療を提供しているだけで、病院が赤字になる、というのは、そもそもの医療の価格が間違っているのではないでしょうか。
公立だから、国立だから、儲け重視の医療を行っているわけではない、といっても、ちゃんとコストを考えて、必要でないものは極力行わないようにしても、赤字になってしまう、それは、おかしくないですかね。
給料を減らせ、と言われることもしばしばですが、私からみて、どこも労働時間からすれば薄給極まりないと思います。
特に医師というより、看護師の給料は、労働にしては安い。今の1.5倍ぐらいあげてもいい、と本気で思ってます。でも、赤字だから。削って、今の給料なのでしょう。
国民は、全国どこでも、最良の医療を受けたいと思っているはずです。それならば、増税して、その分を医療費に充ててもいいのでは?