GlaxoSmithKline社は、抗うつ薬・Paxil(パキシル、パロキセチン)は、30歳未満の成人の自殺リスクを上昇させる可能性があると医師に通知しました。Glaxo社は、臨床試験の新たな解析の結果、うつ病に対してパキシルを服用した3,455人のうち11人で自殺企図が認められたと公表しています。
自殺を図った患者の大部分は18-30歳の若い成人であり、30歳を超える成人においては自殺帰行動のリスク上昇は認められなかったとのことです。
Glaxo社の発表によると、2006年1Qのパキシルの売上げは1億6100万ドルでした。
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以前も問題視されていましたが、臨床の結果、確かに自殺リスクが上がるということらしいです。原因は不明ですが、パキシルの添付文書によりますと以下のようなことが書かれておりますのでご注意を。
海外で実施した7〜18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照試験において有効性が確認できなかったとの報告、また、自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので、本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること。
引用:医薬品「パキシル」の添付文書