2011年01月03日

完全な形の歯を培養して再生することに日本歯科大が成功

体外で培養、歯を完全再生=マウスで成功、人への応用目指す−日歯大

 マウスの歯の一部を体外で培養し、完全な歯を再生することに世界で初めて成功したと、日本歯科大生命歯学部の中原貴教授と同大新潟生命歯学部の佐藤聡教授の研究チームが3日までに明らかにした。今後、インプラントや入れ歯に代わる人の歯の再生医療として臨床応用を目指す。

 中原教授らによると、生後5日のマウスの歯冠(歯の先)を、人間の歯と骨をつなぐ歯根膜の細胞を培養して作ったシート状のもので包むなどして特殊な培養液に入れた結果、1カ月でほぼ完全な形の歯が再生した。歯の根元である歯根や歯の土台となる歯槽骨、歯根膜も形成された。

 条件が整えば、100%近い成功率で再生。再生した歯をマウスの前歯を抜き移植したところ、抜け落ちることなく正常に機能したという。

 中原教授は「歯冠、歯根、歯周組織の全てを試験管の中で作り、歯全体を再生することが期待できる」としている。

 歯の再生研究では、これまでに東京理科大などの研究チームがマウス体内での再生に成功している。



 噛むということは、結構大事です。

 老化により歯が抜けてしまうのは仕方ないことなんですけど、それでも、物を噛んで食べる、という行為によって筋肉が刺激されますし、全身のバランスを保つことができます。

 今は入れ歯で何とかなりますけれども、こちらは歯そのものの再生。シートから培養という手法です。素晴らしいですねぇ。あと十年もしたら結構やられるところも多いんでしょうかね。夢、広がります。
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posted by さじ at 16:58 | Comment(1) | TrackBack(0) | 歯科
この記事へのコメント
資源なき我が国が国際競争力にあらゆる分野に勝って行かねば、十年後を決定するに、基礎力と人材の力に拠ってしか有り得ないと私は思う。充実した研究を、それに及び生命線でもある歯の健康を皆さんで考えましょう
Posted by みか at 2011年01月17日 19:46
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