ユニチカは9日、甘味料原料「L―アラビノース」が肥満や糖尿病の発症を抑制する作用を持つことを解明したと発表した。同原料と砂糖を一緒に摂取しても血糖値の上昇を抑制できることから、砂糖の甘みを持つダイエット食品素材の開発が見込める。
L―アラビノースはテンサイから砂糖を抽出した後のビートパルプに酵素を作用させて製造する食品原料。砂糖と摂取すると同原料自体はほとんど体内に吸収されず、砂糖の加水分解や消化吸収を抑える。マウスに同原料を19週間与える実験では、空腹時の血糖値上昇や体重増加の抑制効果が確認できたという。
同社は同原料について砂糖を含有する食品や飲料への配合により、健康食品としての応用を期待している。そのため製品化を図り、健康食品市場の開拓を進める方針。
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体内に吸収されない甘味料というのはよくありましたが、砂糖の加水分解と吸収まで抑制してしまうとは。これは結構期待できそうです。