米テキサス州ヒューストン近郊に住む男子高校生が、自宅で就寝中にコウモリにかまれ、狂犬病を発症して重体に陥っている。男子高生を治療している地元の病院が10日、生存できる可能性は非常に低いと発表した。
テキサス州ハリス郡の保健当局によると、高校2年生の少年が約1カ月前、眠っていた自室で目覚めたところ、開けていた窓からコウモリが入ってきているのを見つけたという。
少年はコウモリにかまれていたことに気付かず、普段通りの生活を送っていたが、今月初めになって体調を崩し、入院。狂犬病を発症した。
保健当局によると、コウモリの歯は非常に小さく、かまれても気付かないことが多いという。また、この時期はメキシコで越冬したコウモリが北へ移動する季節で、テキサス州内ではごく普通に、コウモリが見られるという。
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狂犬病を媒介する動物は犬だけではありません。猫、アライグマ、キツネ、そして、コウモリ。同じ島国であるイギリスも、狂犬病が根絶できたかと思いきや、コウモリによる感染で死亡者も出ています。狂犬病は、発病すると死亡率がほぼ100%という恐ろしい病気です。早期発見、早期治療によって命を救うことができますので、海外で噛まれたりした方は、すぐに医療機関へ。
参考:感染症の話